みなさんこんにちは。まんまでございます。
まずはこちらをご覧ください。

ここは乙部町にある滝瀬海岸なのですが、当地の写真を初めて目にしたとき、このような場所が北海道にあるとはとても信じられませんでした。
ある雑誌の表紙を飾っていたのですが、その雑誌は北海道内限定で頒布されていたものでした。
そして表紙を飾る写真はいつも道内の景勝地でした。
その表紙に上記のような写真が掲載されていたのです(こちらの写真はわたくしが撮影したのですが、表紙も同じような感じだったと思います)。
表紙のこの場所…わらかない…。
表紙に載っているということは、ここは北海道のどこかのハズ…。
しかし、一体…どこ…。
大学進学を機に来道し、気が付けば30年以上北海道に住んでおりますが、写真を一瞥しただけではここが北海道のどこの何を写しているのかさっぱりわかりませんでした。
お恥ずかしい限りです。
と同時に、この風景に直接触れたいと強く思いました。
調べてみると、どうやら道南は乙部町にある滝瀬海岸と分かりました。
滝瀬海岸と言えば、独特の白い断崖。
これは、火山の噴火で噴出した軽石が海底に積もって出来た地層が隆起したものと考えられているようです。
そして、「白い傾斜地」を意味する「シラフラ」と呼ばれ当地は親しまれているとの由、確かに断崖の白さと海岸の碧さとのコントラストが稀有な魅力を放っているように思えます。
ここはなんとしても行ってみたい!!
そう思いつつも遠方ということもあり、なかなか訪問する機会を得られず…。
なんだかんだ、その存在を知ってのち2年の時を経て、ようやく先日その地に立つことが出来ました。

ツーリングマップルで場所を確認しただけで向かったのですが、現地にはトイレが完備された休憩所があり、展望デッキも清掃が行き届きとても快適な場所でした。

展望デッキからは階段も整備されており、簡単かつ安全に海岸まで降りることができます。

海岸に降りてみると…そこはまさに別世界。
丁度よい具合に陽も傾きはじめた陰影やわらかい昼下がり、しばし時を忘れて大自然との一体感に身を委ねていました。
ダイナミックでありまた美しくもある海岸線を歩いていると、ここが北海道ということを忘れてしまいます。

波打ち際から断崖に近づき、青い空に聳える白壁を眺めていると、ふと、層雲峡の神削壁を思い出しました。
幸い滝瀬海岸のシラフラは今のところ崩落の危険性は低いように思えましたが、神削壁のようにいずれ立ち入り禁止になるかも知れません。
タウシュベツ橋梁しかり、知床大橋しかり、以前(といっても20年または30年近く前ですが)簡単にアプローチできた北海道を代表するスーパーダイナミック超絶感動シーンがもはや警察沙汰か命を捨てる覚悟がないと近付くことができないというのは、残念無念、悲哀の極致といえます。
層雲峡については、まだ稼働していた旧国道のサイクリングロードを駆け抜け、レンタルしていた自転車に跨りつつ神削壁を真下から見上げていた時、それこそ30年ほど前ですが、現在のようにいずれ容易に立ち入ることが出来なくなるなど全く想像出来ませんでした。
1990年代はサイクリングロードとして旧国道が解放され、神削壁だけでなく羽衣岩など小函、もとい層雲峡を代表する景色を間近で楽しむことができましたが、それも2000年代前半には遠くから眺めるだけですよ、と遮断壁で小函のほとんどは通行が制限されてしまいました。
それでもここだけの話、自己責任で遮断壁を乗り越え神削壁の真下まで歩を進める事は不可能ではありませんでしたが、時は進み2020年代の今では落石して来たであろう大量かつ巨大な岩石と身長以上に伸びた薮に阻まれもはや神削壁の存在を強制的に忘れさせようとしてるのかと、神の壮大な虐めを邪推します。
さらには羆の恐怖もあり、心情的にこの薮道を突破するのは地球最後の日か余命いくばくもない人生末期のタイミングぐらいしかないかも知れません。
嗚呼、神削壁をもう一度見たいなあ。
滝瀬海岸の話から、なぜか大好きな層雲峡に思考が飛躍し、ついつい筆が熱くなってしまいました。
わたくしの層雲峡への想いについては、下記をご一読いただけますと幸甚に存じます。
産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方 - doctor-mamma’s diary
今のうちに見届けておきたい北海道の風景…滝瀬海岸は間違いなく、その一例かと思います。

カムイワッカ湯の滝の入口に通じる砂利道をさらに知床岬方面に進むと突然巨大な鉄橋が目の前に現れます。
当時の感動…知床という秘境の中に突如現れる人工建造物の真っ赤な鉄橋という絵がとても鮮烈でした。
今は自家用車でカムイワッカ湯の滝入口に通じる道を通行する事は不可能ですが、当時はカムイワッカ湯の滝方面へと続くダート道を遮断するゲート前でスタンバイし、朝一番、オープンと当時にそれっとカムイワッカ湯の滝目指して砂利道を爆走したものです。
カムイワッカ湯の滝には立ち寄らずさらに奥へとクルマを進めることも、そして知床大橋を渡ることも出来ました。渡ったところで道が終わり、それ以降は徒歩で進むしかないという行き止まりでしたが、知床岬までつなげる計画だったのでしょうか?
WEBで現在の知床大橋の状況を調べてみましたら、カムイワッカ湯の滝入口まではシャトルバス、そしてそこから徒歩なら知床大橋まで通行可能なようです。
徒歩…羆遭遇率北海道ナンバー1、羆の楽園の中をてくてく歩くなど、正気の沙汰ではないです…。





























