産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

新年あけましておめでとうございます。

まんまでございます。

 

以前、倶知安町に住んでいたことがあるのですが、時に近所の河川敷を

散歩しながら気分転換をするのが好きでした。

 

そうは言っても、「馬上、枕上、厠上」ではないですが、ふと歩きながらいろいろと

考えてしまいます。

 

当時、一つの目標を立てていたので、倶知安町を守るように横たわる羊蹄山

仰ぎ見ては、

「目標(ピーク)まであとどれぐらいかなあ。」

「もうあのあたり(五合目)には来てるかなあ。」

「まだまだだろうなあ…。」

などと自問自答していたような気がします。

 

羊蹄山には一度だけ登ったことがあったのですが、山は登るのも見るのも大好きです。

 

冴えた冬陽に輝く、凛とした佇まいの冬の羊蹄。

f:id:doctor-mamma:20210101080717j:plain

冬の羊蹄山

新緑を纏い、力漲る夏の羊蹄。

f:id:doctor-mamma:20210101211418j:plain

夏の羊蹄山

2021年は、また新たな目標を立てました。

ひさしぶりに倶知安町へ行ってみようと思う、そんな新年のはじまりでした。

 

産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

こんにちは。まんまでございます。

 

「ジェットコースターの路」と聞けば

上富良野町町道を思い浮かべる方も多いと存じます。

 

f:id:doctor-mamma:20201208150333p:plain

ジェットコースターの路@上富良野町(2004年)

 

しかし、北海道内には上富良野町に留まらず、適度なアップダウンによる気分爽快な走りと、そのピークから臨む一望千里の風景にこころがとけ込んでしまう、そんな「The・北海道」を体感できる場所が多々あります。

 

旭川空港近くの農道、斜里町オホーツク街道、そして札幌近郊でしたら羊蹄山麓にもそのような場所があったかと記憶しています。

 

f:id:doctor-mamma:20201208150732j:plain

ジェットコースターの路@羊蹄山

 

最近は若者の「クルマ離れ」が叫ばれていますが、今も昔もわたくしはドライブが大好きです。

その昔、「ビッグラン北海道」という雑誌があったのですが、来道して間もない北海道初心者のわたくしは、こちらに紹介されていた道路案内を参考に、知人のクルマやレンタカーを借りては道内日帰りドライブに勤しんでいました。

 

f:id:doctor-mamma:20201208150830j:plain

ビッグラン北海道1991年版

上記1991年版の表紙は「ナイタイ高原牧場」でしょうか?

この画像をネットで見つけた時、日本一の広さを誇る「ナイタイ高原牧場」と、やはり日本一と謳われた「ナイタイ高原牧場特製ソフトクリーム」、そして牧場近郊にある「鹿追スーパーストレート」なる道を目指した思い出が鮮やかによみがえってきました…。

 

そんな、眼光紙背に徹するが如く読み漁った、まさにバイブルとも言える雑誌がもはや絶版とのこと、残念でなりません。

「社会人になり、マイカーを購入したらこのビッグラン北海道で紹介しているコースを全部制覇するんだ!」と意気込んでいた大学生時代を思い出し、今現在、どれぐらいの道を走ることが出来ているのかなあと思います。

 

余談ながら、1993年版のビッグラン北海道で札幌の街並みと共に紹介されていたクルマが人生初の愛機となりました。

今更ながら、よほどこの雑誌が好きだったんだなあと…。

 

あれから30年近く経ちました。

そんな時間の経過も驚きですが、クルマとドライブへの情熱が今も10代の頃と少しも変わっていない、そんな自分にも驚きです。

 

これからも少しずつ、わたくしのお薦めコースを紹介していければと思います。

産婦人科医 ドクターまんまのクリニック探訪

こんにちは。まんまでございます。

 

妊活と言えば…

「タイミング法」、「人工授精」そして「体外受精胚移植」が3本柱かと思います。

 

「タイミング法」は文字通り、排卵のタイミングに合わせて夫婦生活をとって頂く方法です。

腟に射精された精子は子宮頸管、子宮腔内、卵管を遡上し、最終的に受精の場である卵管膨大部に到達します。この卵管膨大部で数日精子は生きている訳ですが、卵子の寿命は半日から1日と短いため、排卵のタイミングに夫婦生活を合わせるということになります。

 

次に、この過程の最初の部分を by pass し、精子を子宮内へ送り込み卵管まで到達しやすくするのが「 人工授精(AIH ; artificial insemination with husband’s semen)」です。

施設によっては、IUI (intrauterine insemination;子宮内精子注入法) と呼ばれたりしています。

 

f:id:doctor-mamma:20201126230854j:plain

人工授精

性交時、腟内に射出された精子は上記遡上の過程で徐々に数が少なくなり、卵管膨大部に到達する精子数は数十個程度と考えられています。

このような背景の中、「人工授精」は、少ない精子数でも受精を可能とする方法です。

すなわち、人工授精は精液所見の不良が疑われる場合、 「タイミング法」を行うのが難しい場合や「タイミング法」を何周期か行ったが妊娠に至らなかった場合に検討します。

なお、「人工」とは言うものの、子宮内に精子を注入する操作以外の、「子宮腔内から卵管膨大部 までの精子の移動」、「受精」そして「受精卵の発育や着床」は自然現象ということになり、ネーミング から違和感を覚えられる方もいらっしゃるかも知れません。

 

ちなみに、極めて大まかな数字ではありますが、治療1周期あたりの妊娠率は「タイミング法」で3~6%、「人工授精」で10%前後という印象です。

 

「人工授精」で妊娠に至らない場合は、いわゆる「体外受精胚移植」にステップアップするか否か検討する事になります。

 

当院では「タイミング法」までの対応になりますが、本邦を代表する生殖医療専門施設である浅田レディースクリニック(名古屋市)では副院長を拝命し、多くの患者様を担当させていただきました。

名古屋での経験を活かし、患者様ご家族様に赤ちゃんという幸せを送り届けられるよう、全力を尽くす所存です。

 

どんな些細なことでも、遠慮なくご質問いただければと存じます。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

こんにちは。まんまでございます。

 

先日、不束ながら「タウシュベツ川橋梁」についてご紹介させていただきましたが、

本年2020年は、11月現在水没する事無くその姿を見ることが出来ると聞き及び、

急ぎ糠平湖に向かってみました。

 

逸る気持ちを抑え安全運転で現地に到着、さっそく糠平湖畔を愛機で走っていると、

タウシュベツ川橋梁のたもとまで続いている林道の入り口がなぜか解放されているではありませんか!

「すわ、橋梁も崩落まで秒読みだからか、11月でもまだ水没していないという近年まれにみる特殊な状況だからか、行政サイドの粋な計らいでサービスフリーパス状態??」と思いつつ、そんなウマい話があるハズもなく、途中で誰かにどやされても面倒だなあと、こちらのアプローチは断念、素直に展望台から眺めることにいたしました…。

 

そしてファインダーに収めたのが下記でございます。

 

f:id:doctor-mamma:20201104185924j:plain

2020年11月のタウシュベツ川橋梁

冴えた陽光に照らされたタウシュベツ川橋梁の白いアーチが晩秋の糠平湖にくっきりと浮かび上がり、まるで自然のスポットライトを浴びたように凛としたその佇まいには、もしかしたらこの姿は最後かも知れないという淋しさも相まって、胸が熱くなる気がいたしました。

 

音更川をひと跨ぎし、そのアーチの大きさと美しさで有名な第三音更川橋梁は補修工事が進んでいるようですが、タウシュベツ川橋梁にはそのような予定はないようです。

 

 

f:id:doctor-mamma:20201210144151j:plain

補修工事中の第三音更川橋梁

 

タウシュベツ川橋梁…みなさまの記憶にとどめてもらいたい、そんな北海道の風景の一つです。

産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

こんにちは。まんまでございます。

 

東大雪アーチ橋群というのをご存知でしょうか?

 

これは、上士幌町から三国峠に通じる国道273号線沿い、とりわけ糠平湖周辺に点在する旧国鉄士幌線の線路跡に残る橋梁群のことで、十数もの橋が今もひっそりとたたずんでいます。

国道に車を止め、線路跡とおぼしき原生林の合間を少し歩いてみると…古代遺跡を思わせるアーチ橋を目にすることができます。

 

f:id:doctor-mamma:20201107212620j:plain

第五音更川橋梁

鉄橋ではなくコンクリート製のアーチ橋ということからでしょうか、周囲の自然とうまく溶け込んでいるその姿には、「かつてここは線路だった…」という郷愁感も重なって、言葉を失うような感動を覚えます。

とりわけ、「タウシュベツ川橋梁」は十一連のアーチが美しいだけでなく、糠平湖にかかる糠平ダムの水が少ない1月頃から湖面に姿を現し、水位が上昇する6月ごろから湖底に沈み始め、そして10月ごろには完全に水没するという神秘性から、「幻の橋」と言われています。

そんなタウシュベツ川橋梁に一度だけ訪れたことがあります。

f:id:doctor-mamma:20201001215325j:plain

2005年9月のタウシュベツ川橋梁

訪問したのは2005年9月でしたが、水没のため一つのアーチさえ見ることが出来ませんでした。

これを書いているのは2020年10月1日ですが、Webで2020年9月28日の姿を見つけました。

f:id:doctor-mamma:20201001215455p:plain

2020年9月のタウシュベツ川橋梁

こちら、わたくしが撮影した2005年当時の写真とほぼ同じ場所から撮影していると思われます。

年によって、その姿の移ろいが異なるというのも素敵ですね。

 

さて、2005年当時は写真の如く、橋のすぐ近くまで簡単に行くことができました。

今は、タウシュベツ川橋梁に続く道もゲートで閉ざされ、その姿は展望台と呼ばれるかなり離れた場所から眺めるのが原則のようです。

しかもこのタウシュベツ川橋梁は劣化が進み、いつその美しい形が失われてもおかしくない状況だそうです。

文字通り「幻の橋」となりつつあるタウシュベツ川橋梁…。

 

少しでも多くの方に、その姿を目に焼き付けていただきたいです。

産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

こんにちは。まんまでございます。

 

三角点というのをご存知でしょうか?

三角点とは三角測量に用いる際に経度・緯度・標高の基準になる点で、位置の基準として利用されるだけではなく、地図の作成や都市開発に大きな役割を果たすほか、災害復興に寄与したり地殻変動を探るデータの観測点としての役割も果たします。

 

そんな三角点には一等から五等まであるのですが、とりわけ一等三角点は明治から大正初期にかけて選定されたという歴史観に、25キロメートル又は40キロメートル間隔で設置されているという稀少性も相まって、旅の目的地として取り上げられることも多いと聞きます。

 

さて、その一等三角点ですが、自分の生活圏にあるのかなあとかなんとか調べてみますと、見慣れた地名がヒットしました。

 

そこで、せっかく近くにあるのだからと訪れることにしたのが、こちら、三角山(札幌市西区山の手)です。

f:id:doctor-mamma:20200901180643j:plain

三角山

 

三角山の登山口まで徒歩30分、登山口から20分で頂上に到達いたしましたが、これまで何度か足を運んでいた場所にも関わらず、そこに一等三角点があると知ると何やら趣きが変わってくるので不思議です。

 

f:id:doctor-mamma:20200901180732j:plain

一等三角点@三角山

三角点の柱石は90㎏もあり、盤石とともにそのほとんどが地中に埋められているようで、見た目の迫力は想像以上です。

 

三角山の一等三角点…頂上に鎮座するその重厚な雄姿をみると、そっと札幌の街を見守ってくれているような気がいたします。

 

産婦人科医 ドクターまんまのコードブルー@空の上

こんにちは。まんまでございます。

 

飛行機内でのドクターコールは国際線で約600フライトに1回…というような

データを見たことがあります。

飛行時間が短い国内線はもう少し稀かも知れません。

そんな中、わたくしが遭遇したドクターコールを紹介させていただければと存じます。

 

f:id:doctor-mamma:20200807000752j:plain

新千歳空港に駐機しているB737型機

 

ある冬の、中部国際空港新千歳空港行きの飛行機内でのことです。

最前列に座っていたので、何やら乗務員の方々が慌ただしく相談し合っているなあと

眺めていたのを記憶しています。

もしかしたらドクターコールか?まさかなあと呑気に考えていたら、はたして医療関係者を募る機内アナウンスが流れてきました。

 

救急医療の経験が豊富というには恐れ多い状況でしたが、こんな時のために医師になったはず…と我さきに乗務員の方に声を掛けさせていただいたところ、「後方にお座りのお客様が、気分が悪いと仰っておられます。みていただけますでしょうか?」とのことでした。どうやら超緊急事態という訳ではないかなと少しほっとしたのも束の間、乗務員の方と連れ立って機内を移動し始めたところ、視界の先になんとなく一般人というには憚られる、そちら系のコワモテの方がお二人ほどお座りになり、お一人が隣に座るもう一人を介抱しているような…。

まさかあのお方たちではあるまい、と祈る様に歩いていましたが、どうやら気分が悪いというのはそちら系のお二人組の片方の方で、改めて見ると顔には無数の傷跡が…。

戦国時代なら武勇の誉れ、切られた傷は主君を守るために奮戦した忠義の甲冑と言ってもいいのかも知れませんが、ここは現代、そのようなお顔をされている方はどんな職業なのかなあと邪推してしまいます。

必死で冷静を装い、まずは緊急性の判断。幸い呼吸状態は安定し、目がうつろではあるも、受け答え可能、見当識障害もなく、極めて簡単な診察ではありましたが脳障害もなさそうでした。

機内では聴診器は騒音のため使えないと聞いていましたが、それでもバイタルサインは是非確認しようと水銀血圧計をお借りし腕をまくったら…若者がお洒落でするようなTATTOというより、倶利伽羅紋紋を彷彿させる、触るのも恐れ多い大層ご立派な彫物が目の前に飛び込んできました。「やはり出たか…」と妙に納得してばかりはいれません。「こちら、触らせていただいてもよろしいでしょうか? 失礼いたします!」と、慇懃に確認してから血圧測定に入らせていただきました。ただでさえ、機内は騒音のため聴診器が大変使いにくいところ、このような状況ですので、わたくしの顔を相当ひきつっていたと思います。

お連れの方が仰るには、名古屋市内で足を滑らせて頭を打った、直後は大丈夫だったけど、飛行機に乗ったら調子が悪くなったとのこと。まさか妙な薬は使ってないですよね?などと確認する余裕などなく、「全身状態は問題ないようです。気圧の低下による一時的な体調不良でしょうか。頭を打ったあと1ヶ月以上経ってから急に異常が出る場合もありますので、この後も気を付けてください。」と説明すると、とても安心して下さったので、そそくさとその場を後にしました。

 

乗務員の方には所見をまとめたメモをお渡しし、「急変したらすぐ呼んでください」と伝えもとの座席に座りました。

本音は、どうか何も起こりませんように…と祈っていたのは言うまでもありません。

そんな祈りが天に通じたのか、その後何事もなく新千歳空港に着陸、順調に駐機場に到着、いつも通りのタイミングでドアが開いたので、「例の患者さんは大丈夫そうでしょうか?」とお尋ねし、一応許可を得てから降機しました。

 

その後しばらくして、ANAからお礼の手紙と1万マイルが送られてきました(座席とAMC会員番号から氏名や住所を判断したようです)。

 

2020年7月現在、ドクターコールは後にも先にもこの一件のみです。

 

これからもたびたび飛行機を利用すると思いますが、次回はいつ、どんな患者さんに巡り合えるのか期待半分不安半分です。