産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

みなさんこんにちは。

まんまでございます。

 

お見合いのような堅苦しい場面で趣味は、と聞かれたら
恐らく「読書」や「散歩」などと答えると思いますが、何らかの集まりやサークルなどで自己紹介する際に趣味とくれば、やはり「ドライブ」と答えたいです。
 
これまで道内各地を津々浦々、愛機を連れてドライブして来ましたが、そんな愛機といたしましては初号機から一貫して「速くて、カッコ良くて、そしてインパネが綺麗」という信念のもとクルマを購入して来ました。
 
個人の嗜好はそれぞれでしょうけど、わたくしは理屈抜きで車高の低い、いわゆるスポーツカーにこそクルマの魅力を感じます。
 
いつの日からか、鮮やかなボディカラーの光芒と逞しいエンジンサウンドの余韻を残して走り去るクルマから目が離せなくなっていました。
 
思い出せば、あれは薬学部の学生時代でしょうか。
大学構内をランニングしていた時、横をやたらとペッタンコなクルマがブォンと走り抜けていきました。
誰かが、「おー、NSXや!初めてみた」と叫んでいたのを聞き、「あれがNSXか…」とわたくしも当時デビューしたばかりで話題騒然だったNSXを初めてみることが出来ました。
その時の感動は今でもよく覚えています。
NSXにつきましては、こちらの画像を参考にしてください)
 
また、やはり薬学部の学生時代、オリックスレンタカーでアルバイトをしていましたが、このバイトを通じて様々なメーカーのクルマに触れることで、好きなクルマの自分軸のようなものが出来たと思います。
そして、クルマ好きのバイト仲間が「ホンダのVTECエンジンは凄い!!」と常日頃から興奮して話しているのを聞いていたので(残念ながら、当時VTECエンジン搭載マシンのレンタカーは用意されていませんでした)、マイカー初号機はぜひホンダのVTECマシンを購入しよう!と心に決めていました。
 
VTECエンジンというのは、一定の回転数に達するとエンジンのレスポンスとサウンドが劇的に変化する特殊な機構を備えたエンジンでして、これはもう味わった者しか分からない魅力と昂奮に満ちたエンジンです。
よく、雑誌などでVTECエンジンのことを「官能的」と表現しているのですが、本当にその通りだと思います。
 
高回転側にカムが切り替わった際の、あの甲高く力強い咆哮と背中を押されたようなトルクの盛り上がりには言葉に表せないほど気分が高揚させられます。
 
そもそもエンジンには自然吸気と過給機付き(スーパーチャージャーやターボなど)、そして現代ならハイブリッドもありますが、わたくしはもう、とにかく自然吸気に拘りたいです。
 
アクセルを踏み込むと、踏んだ分だけ素早く回転数が上昇するエンジンレスポンスの良さ、そして、淀みなく一気に吹き上がる乾いたエンジンサウンド…これらは自然吸気でしか味わえません。
ホンダのVTECエンジンは上記のような自然吸気の特徴を有しているのはもちろん、カムが高回転側に切り替わった際のエンジンレスポンスとサウンドは、低回転側のそれとは比較にならないぐらい攻撃的で猛々しいその様こそ、まさに「官能的」です。
 
VTECエンジンの素晴らしさは後からわかったことではありますが、いずれにいたしましても、卒業して社会人になったらすぐクルマを買うぞ、と心に決めクルマのカタログを眺めつつ薬剤師国家試験対策に勤しんでいたように記憶しています。
 
晴れて合格発表の日、自分の番号を確認するや否や、速攻で近所のホンダディーラーに行き、その場でマイカー初号機をフルローンで契約して来ました。
爾来、ホンダのVTECマシンを数台乗り継ぎましたが、中でもマイカー弐号機のインテグラタイプRは7年17万キロを共に歩んだ、文字通り良き相棒です。
地吹雪で視界不良の中雪山に突っ込んだこともありますし、タクシーに当てられたこともあります。
横滑り防止装置などない時代ですから、雪道を普通に走っていただけなのにいきなり一回転したこともあれば、夜中の国道で怪しい車三台に挟まれそうになったこともあります(;´・ω・)

インテグラタイプR
薬剤師から医師への転向も見届けてくれたインテグラタイプR…見た目もインパネも大好きでしたが、やはり「タイプR」と称するだけあって、
心臓部に備えられたVTECエンジンにこそ最大の魅力を感じていました。
5800rpmでカムが切り替わるのですが、そんな高回転域まで回している時点でそれなりの速度に達しているにも関わらず、さらにそこからターンと弾けるように加速していきますからね…。
まさに、超高回転型エンジンです。
(上述の怪しいクルマたち…夜中の国道を恐ろしくのんびり走ってらっしゃるので、こちらは眠いし早く帰りたいし…で嫌な予感がしつつも三台まとめてVTECパワーで抜いて差し上げたら、なぜか猛スピードでついてきまして…もちろん、バックミラー越しに追いかけてくる三台を認めたため、さらにVTECを発動させ三台とも突き放し難を逃れたというお話でした(;^ω^))
 

インテグラタイプRのインパネ
医師になってからは輸入車に鞍替えしてしまい、残念ながらインテグラタイプRはもはや手元にございませんが、タコメーターが1万rpmまで刻んでいるという懐旧の情には抗えず、そんなインテグラタイプRを思わせるインパネと、エモーショナルなサウンドを奏でると評判の自然吸気エンジンを備えたマシンを愛機に迎え、これからも大好きな北海道をドライブしていきたいと思います。
 

愛機のインパネ