産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方

こんにちは。まんまでございます。

 

以前紹介させて頂いた層雲峡へ久しぶりに行って参りました。

(こちらの記事をご高覧いただけますと幸いです)

産婦人科医 ドクターまんまの北海道の歩き方 - doctor-mamma’s diary (hatenablog.com)

 

 

大好きな層雲峡からすっかり足が遠のいていましたので、

快晴の休日、「そうだ、小函がどうなっているか、紅葉狩りもかねて層雲峡に

行ってみよう!」と、早速愛機で出掛けてみました。

 

まずは駐車場も広く、ゆっくりと景色を楽しむことが出来る大函を目指しました。

 

2022年10月吉日の大函

この大函、柱状節理のダイナミックさは小函に劣りますが、駐車場や散策するスペースに恵まれていることもあり、1983年の初訪問時は、お土産屋さんやレンタサイクルの駅もあり、かなりにぎわっていたと記憶しております。

しかし時は2022年。

令和の大函はそんな以前(よく考えればおよそ40年前!!)の姿を微塵も想像させないほど閑散としていました。

店舗は名残すらないのは当然ですが、トイレも固く閉ざされ、もはやただの無料駐車場と化していました…。

 

世の変化は無情です。

 

ただし、小函から大函に抜ける旧国道の大函トンネルが通行出来そうな姿に戻っていました!

 

旧大函トンネル

こちらのトンネルは、現在の新大函トンネル(国道39号線)が出来た際サイクリングロードに転用されたのですが、小函の通行禁止措置と共にその役目を終えたところ、以前の記事で紹介していますように、わたくしが最後に見た姿は入口がコンクリートか何かで完全に閉じられていました。

ところが、何故か開通しています…。

 

これなら中を通ることが出来そうです!!

真ん中あたりに鎮座していた、巨大なお地蔵様はまだあるのかなあ…。

出口の明かりも見えるので怖くない…気がする。

今回は他のお客さんもいらっしゃったので写真撮影だけでしたが、周りにだれも居なかったら行ってみようかなあとかなんとか。

そんな大函は早々に撤収し、小函へ。

 

本命の小函でございますが、結論的には、もはや小函の景観を愉しむには絶望的に不可能な状態でした。

 

小函の入口(画面左手;2022年)

上の写真に見えるゲートでございますが、以前は解放されていました。

 

小函側から見た入口(2005年)

上記の写真は、2005年に訪れた際、ゲートを少し入ったところから入口を振り返った時に撮影したものです。

もはや同じ場所とは思えないですね…。

ちなみに、当時はクルマでゲート前まで簡単に乗り付けられましたが、現在はクルマが入れないような措置がされています。

 

ゲート越しに中を覗くとこんな感じです。

小函入口ゲートから中を覗くと…

当たったら死ぬな…と思わせるこのような巨大な崩落石が無数に散らばっているほか、訪れる人もまばらなのか、かすかな獣道を残すだけで草木も荒れ放題、どこに羆が潜んでいてもおかしくない雰囲気と崩落の恐怖で、ゲート付近に立っていることすら不可能です…。

 

あと450mで神削壁…数百メートルが果てしなく遠く感じます。

ほんの少しでも神削壁を眺めてみたかったですが、さすがに無理でした。

 

もしかすると、もう既に大部分が崩落してるかも知れないですね…。

 

タウシュベツ橋梁も崩落寸前ですし、北海道の遺産が次々と失われていく姿が残念でなりません。

圧倒的迫力で迫るかつての小函の柱状節理

ドローンなら確認が容易でしょうが、やはり直接眺めてみたい、そんな在りし日の小函に想いを馳せながら層雲峡を後にしました…。