産婦人科医 ドクターまんまのクリニック探訪

こんにちは。まんまでございます。

 

産婦人科の重要な検査の一つに超音波検査があります。

 

超音波とは人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ音波のことです。

この超音波を発生させる装置(プローブといいます)を利用して体内の様子を観察することを「超音波検査」といいます。

そして、婦人科では主に腟内にプローブを挿入する経腟超音波検査を、産科では腹部にプローブをあてる経腹超音波を行います(それぞれ逆の場合もございます)。

 

以下、経腟超音波検査についてご説明いたします。

  

経腟超音波検査では、腟内に挿入したプローブをやわらかく腟壁に押し付け、

そのプローブから出た超音波が、子宮や卵巣に反射して再びプローブへ帰ってくる

(=反響〔エコー echo〕)ことを利用して画像化します。

すなわち、音波の情報を機械が解析し、白黒画像のグレースケール(=所見)として

表現します。

基本的に、硬い組織は「白く」、液体は「黒く」表現されますが、少し時間が経った血液や臓器など柔らかいものは 「グレー」で表現されます。  

なお、経腟プローブの先端の大きさは成人の人差し指くらいです。

そのプローブの先端に清潔な使い捨てのゴムカバーを患者様毎に用意し、慎重に腟内に挿入します。

 

画像のサンプルを見てみましょう。

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図1 子宮

 

 

 

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図2 卵巣


 

上記で「しゃもじ」のように見えるのが子宮(図1参照)、「レンコン」のように見えるのが卵巣(図2参照)です。

 

当院では、内診室に患者様用のモニターを用意し、患者様と一緒に画像を確認しながら超音波検査をすすめて参ります。

また、参考として超音波画像もお渡しいたしております。

 

ご不明な点がございましたら、どうぞ遠慮なくおっしゃって下さい。