こんにちは。まんまでございます。
北海道でオススメの観光地の一つに層雲峡があります。
層雲峡とは、上川町にある柱状節理と呼ばれる断崖絶壁が約24kmも続く渓谷で、
そのハイライトが、銀河・流星の滝から小函、そして大函へと続く断崖です。
昔は石狩川に沿って断崖の直下を国道が走っていたので、それこそ国道を走る観光バスの中からそのダイナミックな景観を楽しむ事が出来たようですが、崩落事故を契機に危険な箇所、逆に言えば柱状節理の迫力を最も強く感じられる箇所をトンネルで迂回する計画が立てられ、果たして現在のような形になりました。
トンネル完成後は旧国道が観光向けに転用され、銀河・流星の滝を鑑賞するための駐車場、さらには小函・大函方面へと続く遊歩道が整備され、徒歩なりレンタルサイクリングなりで羽衣岩や神削壁から大函まで、層雲峡を代表する数々の絶景を目の当たりにすることが出来ました。
しかし、その後も崩落事故が相次いだため、結局層雲峡の特徴と素晴らしさを最もよく実感出来る小函・大函間の遊歩道は完全に通行止めとなり、現在に至っております。
そんなわたくしと層雲峡との出会いについて紹介させていただければと存じます。
高校(京都市)の修学旅行で初めて層雲峡を訪れましたが、その際は迂回トンネルの工事中でした。
すでに小函を通過する部分は完成していたようで、大函の観光後層雲峡温泉街に向かうにあたり、当該トンネルで小函の主要な部分はあっさり迂回してしまいましたが、小函の一部と銀河・流星の滝は石狩川に沿った国道で通過するような状況でしたので、バスの車内からこれらのエリアを眺めていたのを覚えています。
また、当時は紅葉が美しく、これらだけでも十分層雲峡は魅力的でしたが、修学旅行から京都に戻った後、層雲峡の良さはその柱状節理、特に小函の神削壁(修学旅行時は見れず)にある…というような話に触れ、いつか必ず小函に行くぞとこころに誓ったのでした。
そんな層雲峡との再会は北大1学年時の夏に果たすことが出来ました。
層雲峡温泉街からレンタルサイクルを駆り出し、銀河・流星の滝を通り念願の小函へ!
羽衣岩を右手に眺め、緩やかなカーブを曲がると左手に威風堂々とした柱状節理が眼前に迫って来た様は今でもよく覚えています。
これが神削壁…直下から見上げるに、まさに神が削ったと言って過言でもない、その垂直に聳り立つ柱状節理の威容に声を失うような感動を覚えました。
なお、余談ですが当時は心霊スポットで有名な小函大函間の旧国道のトンネルも通過する事が出来ました。トンネルの丁度真ん中あたりに巨大なお地蔵様が安置されていたのを記憶しておりますが、今はどうなっているのでしょうか…(現在はトンネル出入口が完全に閉ざされ中の様子を伺うことは不可能です)。
さて、そんな神削壁をどうしてももう一度見たくて、旭川医大在学時に再度訪れた事があります。
この3度目の訪問時は、相次ぐ崩落事故のため小函エリアの遊歩道が通行止めになっておりましたので、神削壁の看板も本来の場所から遠く離れた通行止めの遮断機の場所に移設されてしまっておりました(写真は大函方面から眺めていますので、右側やや奥に神削壁、そして左側一番奥、陰になっている壁が羽衣岩です)。その場所から神削壁を眺めることは出来ますが、やはり神削壁は近くから、出来れば真下から眺めてこそだと思います。
あの素晴らしい景観を楽しむ日が来るのは難しいかも知れませんが、いつかまた神削壁と再会出来る日が来るとわたくしは勝手に信じております。